2011年9月2日金曜日

台風

最近の天気はやはり、すこし変?って感じです。
自然ですから、想定するほうがおかしいのかもしれませんが、台風が北西に進むなんて。素直に北東へ来てほしいですよね。
でも、子供のころから、台風は意外と好きでした。

台風が来るということは秋になったということでしょう。
百人一首には、台風を詠んだ歌もあります。
嵐ふく三室の山のもみじ葉は 龍田の川の錦なりけり
 三室山のもみじは、はげしい嵐で散ってしまっただろう。でも川に落ちたもみじはきっと、錦の織物の見えるだろう。

嵐さえも美しい歌に詠んでしまう、平安人たちの余裕というか、優雅さに脱帽です。

ついでにもう一つ。
吹くからに秋の草木にしをるれば むべ山風をあらしというらむ
 山から風が吹くと、すぐに秋の草木はしおれてしまう。だから山と風と書いて嵐というのかな。

ダジャレ? 嵐と荒らしも掛けてあったりと、当時はことば遊びも娯楽の一つだったわけです。

台風は英語で言えばタイフーンというのも、妙におかしいですよね。しかもタイフーンやハリケーンの名前を女性名の相性にするところは、アメリカ人のセンスの良さにも脱帽です。
 

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