2011年4月20日水曜日

人間は動物?

出版の寅です。
読売新聞に、三浦展が『平成幸福ノート』という本の書評で隣人祭りのことを書いていた。
「われわれ社会では、隣人と話しながら食事をするという機会さえ貴重なものになってしまったのだ」と三浦氏は、隣人祭りの活動について述べている。
 
隣人と話しながらの食事など、当の昔になくなっている。ぼく自身、55歳になるが、人生で一度も隣人と食事をしたことがない。今は家族団欒さえない時代ではないだろうか。
 
だが被災地の光景を見ていると、家族団欒があり、隣人たちの助け合いがある。
人間は動物である。動物にとって、もっと自然なことを私たちは忘れてしまったのではないだろうか。
文明社会の中で、家族という単位、隣人というつながりを不要にするような社会を作ってきたのではないだろうか。
隣人は退化寸前である。家族でさえあやしい。人間は動物だという謙虚さをもって、一人では生きていけないことを思い出さないと、人間はきっと殺しあって滅亡してしまうだろう。
 
 

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